笑顔のキミを


「私は知ってたよ。ずっと」

「なんで・・・」

なんか凛斗くんさっきから「え?」とか「なんで?」しかいってないよね。

ずっとびっくりして理解してない感じだよね。



「凛斗の写真で救われたからかな」

そう呟く。

てかどさくさに紛れて呼び捨てにしちゃったよ。


「なんて?」

でも聞こえていなかったみたいだ。よかった。



「ううん、なんでもない。それよりわたしも入部したいな」

「いまさら、ですか?」

「あはは、堅苦しいよ。それこそ、いまさら敬語なんていいからね」

「でも・・・」

「禁止。今後敬語使ったら罰金ね」

「わかりまし・・・わかった」

「ふふ。よろしい」


ああ、楽しい。

凛斗くんと話してるだけで、すごく楽しい。



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