笑顔のキミを

さようなら





次の日、凛斗と話していると突然ドアがひらいて威勢よくひとりの女の子が顔を出した。

「せんぱーい!!おはようござい・・・え!?ナナさん!?」


あれ?凛斗ひとりじゃなかったの?

先輩って呼んでるってことは、まだ1年生かな。

若いなあ。

てかわたしのこと知ってくれてるのか、うれしいな。ありがたいな。



「なんで!?なんでナナさんがここに?」

「わたしこの学校の生徒なの」

「ええ!?そうなんですか?初耳です!雑誌、買ってます!」

「実はあんまり学校にきてなかったからね。ええ、本当?ありがとね」


雑誌まで買ってくれてるなんて、よっぽどファンじゃないか。

あとで握手してあげようかな。

写真も撮ってあげてもいいけど。

って、上から目線すぎるか。

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