笑顔のキミを
わたしはやっぱり凛斗の前に姿をあらわすべきじゃなかった。
自分の正体を明かさずに、凛斗にわかってもらおうなんてそんなの無理だった。
ただ凛斗の心の傷をえぐっただけだった。
凛斗の前から姿を消そう。
この3日間は、幻だったと思おう。
咲良が用意してくれたささやかなプレゼント。
それだけでも幸せだったから。
凛斗にわたしを知ってもらえただけで十分。
凛斗、さようなら。
わたしの恋、さようなら。