笑顔のキミを
凛斗に会いたい。
次会えたらすべてを打ち明けよう。
隠してても意味ない。
凛斗の傷をまたえぐることになるかもしれない。
つらい思い出を蒸し返してしまうだけかもしれない。
でも、言おう。
そのうえでもう一度言うんだ。
人を撮ってみようって。
「凛斗ね、暇さえあれば写真撮ってるんだよ。クラスの子とか先生とか。学校にカメラ持ってくるの禁止なのに、不思議と先生もなにもいわなくなったの。きっと凛斗が撮った写真をみて、才能があるとでも思ったのかな」
そう笑って話していた咲良の言葉を思い出す。
凛斗は、人を撮ることが好きだったはずなんだ。