笑顔のキミを
なんとなく、今日なら凛斗と会えるんじゃないかと思った。
そしてその直感は当たった。
2ヶ月ぶりの再会だった。
「ナナ、久しぶり」
「凛斗、よくここがわかったね」
雑誌をいつも買ってくれているといった千夏ちゃんならきっと買ってくれてると思った。
そしてそれを凛斗はみてくれる。
そうは思ったけど、やっぱり嬉しい。
凛斗もわたしに会いたいと思ってくれてたなら嬉しい。
「ここで出会ったからかな。いや、もっと前からなのか?」
「あのときはびっくりしたな。凛斗がいたから」
「ごめん。でも俺ナナのこと、わからない」
全然、謝らなくていいのに。