笑顔のキミを
「俺が撮ったことで、不幸になるかもしれない」
「咲良はきっと凛斗のそんな顔、みたくないと思うよ」
「っ・・!咲良のこと、知ってるのか?」
咲良、咲良は幸せものだね。
こんなにも思ってくれる人がいて。
「知ってる。全部、知ってるよ」
「でも、俺なにも話してないのに、なんで」
「咲良は、わたしのいとこなの」
「・・・いとこ?」
「わたしがあの表彰式にいったのは、咲良に誘われたから。咲良は何もかも知ってたよ。凛斗が写真を送ったことも、その写真が選ばれたことも、全部」