笑顔のキミを
「その写真かは実はわかってはないんだけどね、お父さんがちらっと写真みたらわたしの服だったらしくてさ。その服が、そのとき着てたやつだったからそうなのかなって」
「なら、いい写真だったんじゃない」
「ええ、やだよ。恥ずかしいじゃん」
その写真はきっと彼にとってものすごいいい一枚だったんだ。
コンテストに送りたいと思うほど。
「でもね、でも嬉しいよ。もし本当に凛斗の写真が賞を撮れたら、嬉しい。泣いて喜ぶ。凛斗が認められたってことだもんね」
咲良も最後にはそういって笑っていた。