笑顔のキミを
「いいじゃないか、先生も同行していいか?」
「藤森先生?!いつからそこに?」
じゃあ決まりだね!そういったナナの声とかぶるように、突然第三者の声が聞こえてきたと思えば、まさかの発言。
「こんなこといったらあれだけど、お金はあるから。写真部のためのお金。だからさっき佐々木が合宿という名の旅行っていったの聞いて、それならあまってるお金使えばいいと思ってな」
はははは。そういって笑う藤森先生。
ちょっと前から聞いていたらしい。
「でもお金なんて、俺部費とかなんも払ってないですよ?」
そう。普通は合宿代もそうだし、部活で使うものは生徒から集めてるお金だと思う。
でも今までひとりだったし、俺はそんなもの払ったことない。