笑顔のキミを


「はは、心配するな。別にお前らの邪魔をするつもりはない。一緒に行くっていったってお前らの保護者代わりとしていくだけで、別にずっと一緒にいるわけじゃないから。俺は部屋でくつろいでお酒でも呑んでるから。って、それじゃだめか」

はははは。また豪快に笑う。


パシャ

「?」

「あ、すいません。つい。いい顔してるから」


ナナだ。

どうやら藤森先生の写真を撮ったらしい。

でもその気持ちわかる。

俺もちょっと撮りたいなって思ったから。

人の笑顔は、誰だって撮りたくなる。


「お、なんだなんだ?俺もモデルなるか?なれるか?」

藤森先生、キャラ崩壊してる気がするよ。

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