笑顔のキミを


「お前ら知らなかったんだな。じゃあ聞かなかったことにしてくれ。悪いな」

「いえ・・・」


そのあと俺と千夏ちゃんは、まだ残っている3年生に確かめにいくために教室をでた。


「高崎ナナってモデル知ってますか?」

「知ってるよ!めっちゃ可愛いよなー。俺1回くらい会ってみたいよ」


男の先輩たちはそういって笑った。


藤森先生のいっていたことは間違ってなかった。


先輩たちに教えてあげられるのなら教えてあげたい。

この学校にいますよ。

写真部にくれば会えますよと。


まあそれは学校側だってナナだって望まないだろうし、俺だってバラしたいわけじゃない。
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