笑顔のキミを
「凛斗先輩は、ナナさんのことどう思ってますか?」
「どうって?」
「恋愛として好きか嫌いか」
「はは、ずいぶん直球だな」
「ナナさんは絶対に凛斗先輩のこと好きなはずなんです。お二人お似合いだし、くっついてくれたらわたしも嬉しいなって」
俺とナナがお似合い?
千夏ちゃんはやっぱり俺のことを過信しすぎだ。
俺は平凡な男子高校生。
夢はあるけど他はなにもない。
勉強も運動も普通。
顔もかっこよくないし、スタイルもよくないし。
ナナの隣に並んだら劣るどころじゃすまなさそう。