笑顔のキミを
「先輩は自分を下げすぎです。もっと自信もってください。自分の才能を認めてあげてください」
昔はな。昔は自信しかなかったのにな。
俺ってすごいって思ってたし、どんなやつにも負けないと思ってた。
「なんだろな。歳をとっていくほど不安になるんだ。親の言う通り、カメラマンで成功できるのなんて一握りなんじゃないかとか。夢ばっかりみてないで、現実をみることも大事なんじゃないかとか」
「まだまだ若いですよ。それに現実ばっかみてても楽しいことなんかないです。わたしは夢とかなにもないから羨ましいです」
「千夏ちゃんってやっぱり大人びてる」
考え方とかしっかり自分の意見をいえることとか、俺よりよっぽど大人っぽくてすごい。