笑顔のキミを
「わたしたちに遠慮はなしだよ。撮ったからって怒らないし、むしろ写真部なんだから撮って当たり前くらいの感覚でさ」
「ですね。遠慮なしで」
「わかった」
たしかにいちいち撮った撮られたを気にしてたら疲れそうだ。
「あ、それで花火・・・凛斗先輩も夜大丈夫ですか?」
「うん。大丈夫だよ」
「よかったです。じゃあ今日の19時に川沿いの土手に集合でどうですか?」
「りょうかい」
花火か。
花火なんて全然やってないな。
花火大会も見にいくことなんてなかったし。
今年は思い出がたくさん作れそうだ。