笑顔のキミを
パシャ
その音で顔をあげた。
そういえばカメラを持ってきたのに忘れてた。
せっかくこんな綺麗なものを残しておけるチャンスなのに。
どうせなら動画を撮りたいくらい。
「先輩いい顔してたのでつい。男の人と花火っていう組み合わせも悪くないですね」
「遠慮なしっていったしいいよ。じゃんじゃん撮ろう」
その言葉が皮切りとなって交代で1人がカメラマンとなった。
そしてあとの2人は全力で花火を楽しむ。
たくさんあったはずの花火はあっという間に少なくなっていった。