笑顔のキミを


でもいまは違う。

もう何年も家ではシャッターを切っていない。

家では写真を整理するだけ。


俺の部屋は、まるで開かれたアルバムのように写真が壁いっぱいにはられている。

もしかしたら、普通の人からしたら気持ち悪いと思うかもしれない。

でも俺には家に呼ぶような友達はいないし、これからも呼ぶつもりはない。



写真は、俺にとって精神安定剤のようなものだった。

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