笑顔のキミを


「さっきもいったけど俺はひとりでいるのがかっこいいと思ってたからな、弁当とかも屋上でひとりで食べてたんだよ。そしたら今の奥さんがきてな。最初に俺をみてなんていったと思う?」

「うーん。なんていったんですか?」

「かっこ悪いって、一言」

「え?」

「あはは。ほんと、え?って感じだろ?でもな、なぜか笑っちゃったんだよな。怒りもなにも起きなくて、むしろ嬉しいと思ったさ」

「なんでですか?」

「この人は俺のことちゃんとみてくれてるんだなって思ったからだよ。普通はいないだろ?そんなこという人なんて」

「まあたしかにいないですね」

「そのとき決めたんだ。この人とずっと一緒にいようって」
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