笑顔のキミを


「ナナさんってやっぱり人気ですよね。こうやってみるとわたしたちと一緒に部活をしているあの教室の空間が嘘みたいです」

「たしかに」

あの空間は3人しかいないもんな。

そう思うといま俺と千夏ちゃんが眺めている光景は逆に嘘のようだ。

小さい子供もいれば、同い年くらいの子もいる。

仕事終わりなのか、それともこれから仕事なのか、スーツ姿の人もいる。



ナナの圧倒的な人気力。

高校3年生とは思えない。

いつの間にかサングラスも帽子もとっているナナは、いろんな人から写真を求められている。

これじゃ本当になにかの撮影みたいだ。

ひまわりと富士山バックに撮影会てきな。
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