笑顔のキミを


そんなことを考えて首を振る。

いやいや、もう彼女とは会うこともないんだから。


今日のは偶然。

またこの町でみかけることがあったとしても、きっと彼女の中で俺はただの男。

ファンでもない、ただの田舎の平凡な男子高校生。

そんな存在だっただろうから、俺のことなんてきっと忘れてる。

それでいい。

むしろ、そうであってほしい。



もう、俺は傷つきたくない。





< 22 / 390 >

この作品をシェア

pagetop