笑顔のキミを
「でも、出会ったんだな」
「・・・みたいです。先生さっきいったじゃないですか。今の奥さんとの出会いは最悪だったって」
「ああ」
「俺とナナも最悪だったんです。たまたまナナが撮影されてる現場をみたんですけどそしたらスタッフに話しかけられて。ファンですよねみたいにいわれて。俺全然モデルとか興味なかったんで知らなかったんですけど、そしたら追いかけてきて。はじめはなんだこいつって思いました。自意識過剰女だなって。そしたら次の日突然写真部の教室にあらわれて。俺の頭の中は正直パニックでしたよ」
「はは、それはたしかにパニックになるな」
「俺なんで?って2回も聞いちゃいましたもん。そしたらなんて答えたと思います?」
「お、今度はそっちからの質問か。うーん、なんだろ?」