笑顔のキミを


「んー、なんか見た目といい性格といい、なんかとりあえず全部です」

「なんだそれ」

「ふふ。気にしないでください。あ、わたし今日バイトなのでこれで失礼します!」

「うん。気を付けて」


部屋をでていったあと走っていく音がした。

そんなに急いでるなら、バイトなら、ここにこなくてもいいのに。


律儀な彼女のほうが、よっぽど優しいと思う。


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