笑顔のキミを
「わたしも凛斗先輩に感謝してます」
「わたしもだよ。写真を撮り続けてきてくれてありがとう」
咲良が死んだあともどうして俺は写真を撮り続けたのか。
それはきっとこの2人と出会うためだったんだな。
「凛斗。これからなにがあったとしてもずっと一緒だからね」
「先輩がもう嫌だってなってわたしたちから逃げても、絶対に追いかけるので覚悟してください」
「はは。覚悟しとく」
世界はこんなにもキラキラと輝いていた。
この瞬間を逃さないようにと俺はシャッターを切った。