笑顔のキミを


「あ、ねえねえ。もうすぐ10月だしさ、紅葉でも撮りに行こうよ」

「いいですねそれ、賛成です」

「俺も賛成」


でもそんなことを聞けないままおわる。

ナナはいつか本当のことを話してくれるんだろうか。



ナナのことを知っているようで何も知らない俺。

付き合っているのに、彼氏になれたはずなのに、あれから遊びにも行けてないし今までと変わらずここで会うだけ。


なにも変わってない。


本当はナナとやりたいことがたくさんあるのに。

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