笑顔のキミを
俺と千夏ちゃんの声に気づいたのかいつの間にか先生がきて救急車を呼んでくれた。
そして生徒たちもたくさんいる。
「なああれって高崎ナナじゃない?」
「やっぱり?俺も思った」
「え、でもなんでここにいるの?てか制服ここのじゃん」
「なんかの撮影できてたとか?」
「いやそしたら情報まわってきてるっしょ」
がやがやがやがや。
いろんな生徒が疑問を口にしている。
でもナナの耳には一切届いてなんていない。
救急車がくるまでの間、ナナが目を開くことはなかった。