笑顔のキミを


「はあお腹いっぱいですね」

「うん。料理おいしすぎた。なんか合宿ってこと忘れちゃってるよね」

「ですね」

宿に向かったわたしたちはすぐにごはんを食べてくつろぎタイム。



「ナナさん」

「ん?」

「お話いいですか?」

いつもはあまり見せることのない真剣な眼差し。

「うん」


「わたし凛斗先輩に告白しました」

「っ、そう、なんだ」

ああ。やっぱり。

2人の仲良さそうな光景、そしてあの表情。

結果はきっと・・・

「ふられちゃいました」

「そっか・・・」

嬉しいと思っている自分がひどいと思う。

その感情を表にださないように必死に隠す。

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