笑顔のキミを
「この合宿にいって改めて思いました。わたし写真撮るの好きだなって」
「わかる。わたしもカメラなしの生活考えられないな」
千夏ちゃんと顔を合わせて笑う。
まだカメラに触れてたったの数ヶ月。
それも今まで撮ってこなかった素人。
でもそれでもいいんだ。
下手でも自分にしか撮れない写真もあると思うから。
「2人ともありがとう」
「「?」」
「写真部に入ってくれて、カメラを好きになってくれてありがとう」
「どうしたんですかいきなり」
「そうだよ凛斗。急に改まっちゃって」
「ずっと言おうと思ってたことなんだ。2人には感謝してる」
突然お礼をいったと思えば深々と頭を下げた凛斗。