笑顔のキミを
「話ってなに??」
部活が終わり、千夏ちゃんは先に帰った。
実はさっき凛斗がトイレにいったときに千夏ちゃんにこっそり伝えたんだ。
そしたら千夏ちゃんは絶対告白ですよ!なんていってわたしすぐにでも帰りますからと。
その宣言通り千夏ちゃんはあっという間に帰っていった。
凛斗には気づかれないようにわたしにウインクをして。
平静を保とうと思いながらも心臓がうるさい。
「あ、うん。あのさ・・・」
「ん?」
「俺かっこよくないしこれといって取り柄もないしナナの隣にいたら劣っちゃうような男だし、今まで恋愛経験もないし、本当になにもないんだけど。でもこれだけはいわせてほしい。俺、ナナのことが好きだ。よかったら付き合ってください」