笑顔のキミを
はは。どれだけ凛斗は自分を下げるんだろうね。
そんなあえて自分のマイナスをたくさんいって告白する人なかなかいないよ。
でもそういうところが凛斗らしいと思うけど。
「なにもなくなんてないじゃん」
「え?」
「凛斗はかっこいいし、写真を撮る才能がある。隣に並んで劣るのはわたしのほうだよ」
「・・・それはないと思うけど」
嘘なんてひとつもいってない。
わたしの素直な気持ち、大事な気持ち、聞いて。
「もうこれはずっといってることだけど、はじめて凛斗の写真を見たとき感動して、この人に撮ってほしいってずっと思ってた。あのときからずっと凛斗のことが好きだったよ。それは今も変わらない」
「それはつまり・・・?」
「よろしくお願いします」
「ま、まじか」