笑顔のキミを
ああ。涙がでそう。
嬉しすぎて。
ずっと大好きだった人と結ばれるのはこんなにも素晴らしいことなんだね。
それにね、本当はわたしから告白するはずだったんだよ。
先に好きになって追いかけてきたのはわたしなんだから。
それなのに凛斗のほうからしてくれるなんて。
「凛斗はとっくにわたしの気持ちに気づいてると思ってた」
「それは・・・でもまさかなって思うじゃん。ナナは人気モデルなわけだし」
「凛斗にはそういう風に思っててほしくない。人気モデルとかじゃなくて、ひとりの女の子としてわたしをみてほしい」
「うん。わかってる」
ずっと望んでたこと。
喘息持ちの特別扱いも、モデルの特別扱いもいらない。