笑顔のキミを


そして気づいたらベッドの上にいた。


目を開けると真っ白な天井が飛び込んできて、横に視線を向けるとお母さんがわたしの手を握りながら眠っていた。


「・・・おかあ、さん?」

「ナナ!・・・よかった。よかった」


わたし、倒れたんだ。

記憶があんまりない。

ただ思うのは、結局凛斗と千夏ちゃんに迷惑をかけてしまったということ。

それに学校で倒れたということは周りにばれてしまった可能性があるということ。

わたしの行動はとても軽率だったということ。


「最近調子悪かったみたいじゃない。それに病院にもきてなかったって。もう少し遅かったら手遅れだったかもしれないのよ?」

「うん・・・ごめんなさい」

「・・・ううん。母さんもごめん。ナナを責めたって仕方ないのにね」
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