笑顔のキミを
「ナナちゃーん!!またね!!」
「はは、すごい元気」
サッカー部の部員たちが叫んでいるのがみえる。
そして先生に怒られている。
でも負けじとこっちに手は振っていて。
「なんか同じ学校のはずなのに、1年前とは全く違う感じする」
1年前はナナも千夏ちゃんもこの学校にいなかったからわからないだろうし、なにより変わったのは自分自身でまわりはなにも変わっていないのかもしれないけれど。
みんなが楽しそう。みんなが笑ってる。
下ばっかりみてた俺が少し顔をあげただけで、たった数センチで、暗い世界が明るい世界に変わった。