笑顔のキミを
「凛斗先輩は、進路決めたんですか?」
「決めたよ。大学にいってもっとカメラについて学ぼうと思う」
高2の秋。
そろそろ進路について考えないといけない。
少しでも早くカメラマンになりたいから高校卒業したらバイトをしながらそういう道に進むのもありかなって思ってた。
「大学にいってみたらどうだ?」
「・・・大学?」
「そう。そういう技術を学べる学校も昔と違ってたくさんあるし、きっともっと世界が広がると思うよ」
でも咲良のお父さんがそういってパンフレットをくれたんだ。
プロのカメラマンがいってることならきっと正しいと思った。