笑顔のキミを
「ああ。2人がいうならわたしもいうね」
「?」
「わたしもね、卒業したら本格的にモデル活動しようと思ってる。それプラスで女優の仕事もしてみたいなってほんのちょっと思ったり」
「「か、かっこいい」」
千夏ちゃんと声が重なった。
「俺たち本当にずっと一緒かもな。モデル兼女優のナナと、カメラマンの俺と、映像関係に就く千夏ちゃん。必ずどこかで関わりそう」
「もう凛斗気が早すぎ」
「ほんとですよ。まだなれたわけでもないですし」
たしかにまだ夢。
でもそんな未来を想像するのはとても楽しい。
「さっ、写真撮ろっか」
「話すぎて撮るの忘れてましたね」
「わたしたちらしくていいんじゃない」
紅葉が広がっている中で、俺たち3人は夢の話をした。
遠いようできっと近い、未来の話を。