笑顔のキミを


「じゃあいくぞー」


パシャ


「なんかあれですね。一緒に水族館いったみたいになっちゃいましたね」


撮ってもらった写真をみながら千夏ちゃんは少しきまずそうにそういった。


「今度は一緒に行く?めっちゃ綺麗だったし、写真の撮りがいあるよ」

「たしかに。いこいこ?」

「ナナさんも凛斗先輩も優しすぎますよ」



千夏ちゃんはやっぱり少し泣きそうだった。

優しすぎるのはいいことなのか悪いことなのか。

それが千夏ちゃんのことを変に傷つけてしまうのか。


でもそうだとしても俺は千夏ちゃんには優しくしたい。

大事な後輩であり、可愛い妹みたいなものだから。

この先もずっと繋がっていたい人だから。

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