笑顔のキミを
「ええ、撮るよ!だってここ写真部だよね?凛斗も、撮るんでしょ?」
「まあね」
「なにかおすすめとかある?わたしちゃんと買うよ」
「うーん、とりあえずはここにあるカメラを使ってみたら?」
一応ここにはカメラがある。
藤森先生が一応写真部なんだしということで買ってくれたやつ。
俺はすでに自分で持っていたから、せっかくあるのに申し訳ないなって思ってた。
誰かに使ってもらえたら、先生も喜ぶ。
「わかった、そうするね」
置いてあるカメラを手に取ると、俺にカメラを向けた。