笑顔のキミを
でもやっぱりできなかった。
もうこの2人からわたしは離れられなかった。
こんな風に同級生じゃない人と仲良くなれたのははじめてだった。
それも軽い関係じゃない。
今までかかわった誰よりも深く、大切な存在だった。
「うわああああああ」
冬の海。
誰もいないからこそ大声で泣き叫んでも誰も気づかない。
そしてこの荒れている波に、流れ落ちた涙とこの気持ちを、遠い遥か彼方の海へと流してほしい。
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