笑顔のキミを


「来年は誰か入部してくれるでしょうか」

「大丈夫だよ。凛斗の人気ぶりすごかったし、千夏ちゃんもいるんだし」

「そうだよ。俺に憧れて入部してくれた千夏ちゃんみたいに、千夏ちゃんに憧れて入部してくれる人は必ずいる」


文化祭のとき、写真部の存在が大きくなったとき、中学生もたくさんいた。

写真部なんて地味だし興味なければそれまでだと思ってたけど、写真を眺めていく人達の目はキラキラしてた。

この高校に入るかもまだわからないし、入ったとして写真部に入部するかなんてそれこそ来年の4月にならないとわからない。

でもきっとあの中で俺たちの写真を見て興味を持って入部してくれる人は絶対いる。


そんな変な確信があった。
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