笑顔のキミを
「もし入部者がいなくてもわたし頑張ります。凛斗先輩が残してくれたこの部活を必ず守ってみせます」
そういってくれるのは嬉しいけど、でも正直心配になる。
だってあの教室にひとりはすごく寂しい。
いい写真を撮った時に共有できないのは寂しい。
「もし入部者ゼロだったら凛斗留年しなよ」
「バカいうなよ」
おいおい。ここにきてそんな冗談。
「はは。それいいですね。お願いします」
でも少しだけ千夏ちゃんの笑顔が戻ったから、まあいっかと思う。