笑顔のキミを
「そういえば例のやつ進んでます?」
「もちろん」
例のやつ。
それはナナにあげるものだ。
ナナには内緒のサプライズ。
「ナナさんに早く会いたいですね」
「うん。会いたい」
連絡が頻繁にとれなくなってから余計に会いたい気持ちが強くなった。
いまなにしてるだろうとか、ご飯は食べてるだろうかとか、無理してないかとか、発作がでたりしてないかとか。
まるでナナのお母さんになったように心配している。