笑顔のキミを


「ねえ凛斗」

「ん?」

「お願いがあるの」

「・・・お願い?」


急に真剣な表情になったナナに思わず身構えた。

別れてほしいとかいわれるんじゃないか?

もう俺は必要ないっていわれるんじゃないか?



「わたしを撮って」

「・・・え?」

返ってきた言葉はいまいち理解ができなかった。

だっていままでだって散々撮ってきた。

少なくともこの1年で1番撮ってきたのはナナだ。

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