笑顔のキミを
「はいこれ」
帰り際小さい袋を渡された。
中身をあけるとチョコレートケーキが入っていた。
「はは。びっくりしてるね」
「うん。だってもらえると思ってなかったから」
「わたし頑張ったんだよ」
「・・・もしかして手作り?」
「もちろん。愛情こめて作りました」
忙しいはずなのに、いつこんな手の込んだものを作る時間があったんだろう。
「まあ味の保証はしないけどね」
「ううん。嬉しい。なんでも嬉しいよ」
それに見た目はおいしそう。
いますぐにでも食べたいくらい。
「ほんとにありがと」
「ううん。こちらこそ。これからもずっとよろしくね」