笑顔のキミを


「それにしても大盛況だな」

「おかげさまで」

あのあと大学に通って卒業した俺は無事にカメラマンになることができた。

それでもはじめはだいぶ挫折して、何回も諦めようと思った。

でもそのたびにあの人を思い出しては頑張ってきたんだ。


「さっきまで千夏ちゃんもきてたんですよ」

「おお。元気だったか?そういや結婚して子供もいるって話だったか」

「元気そうでしたよ。はい。まさかあの千夏ちゃんがって、妹をとられたみたいな感じです」

「はは。たしかにな」
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