笑顔のキミを


「ナナさんがこの部活に入ったならわたしももう少しちゃんと参加したいな・・・あ、でも今日もバイトなのでこれで失礼します。凛斗先輩、ナナさん、また明日」

「そうなの?残念。気を付けて帰ってね」

「ああ、ありがたきお言葉。はい、ではさよなら!」


千夏ちゃんって結構大げさなところあるし、本当に面白い子。


「ナナってやっぱり人気者なんだな」

「そんなことないよ。凛斗だって人気じゃない。あの子絶対凛斗のこと好きだよ」

「それはないでしょ。千夏ちゃんは俺みたいなやつとは釣り合わないよ」


あんな元気で明るくて、礼儀正しくて。

俺とは正反対。

月と太陽、そんな感じ。

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