笑顔のキミを
交わした約束
*
「咲良は、凛斗のそんな顔みたくないと思うな」
ナナの言葉に我に返る。
「咲良は、凛斗の撮った写真が誰よりも好きだったと思うよ。それにいってたよ。凛斗は必ずカメラマンになるから。ナナちゃんもいつか凛斗に撮ってもらいな。そこらへんにいるカメラマンより、よっぽどいい写真を凛斗は撮ってくれると思うよって」
「咲良が、そんなこと」
「その頃は凛斗のことなんて何も知らなったし、モデルなんて嫌だったし、そんなのいらないって思ってた。でもさっきもいったけど、凛斗の写真をみて思った。わたしもこの人に写真を撮ってほしいって思った」