笑顔のキミを
「こ、こんにちは。今日は、お集りいただいてありがとうございます。僕の写真が、まさか賞をいただけるなんて、思いもしませんでした・・・。この写真の彼女は、僕の大切な幼なじみです。僕は、彼女にお礼をいいたいです。そして僕の写真をみにきてくれた方々にも。本当にありがとうございます」
時々つまりながらも、まだ中学3年生の彼は、そういって深くお辞儀をした。
その瞬間鳴りやまない拍手。
他に表彰された人は、みんな大人。
だからだろうか。
より彼は小さく、幼くみえた。