笑顔のキミを
わたしは、中学生にあがって少しした頃に、大して仲良くもない友達に勝手にモデルに応募された。
「ねえねえ、これみて」
「なにこれ?」
その友達は学校に雑誌を持ってきていて、あるページを開いた。
「・・・モデル大募集?」
「そう。わたしナナちゃんのこと応募しといたから」
「・・・は?」
一瞬この子がなにを言っているのか理解できなかった。
わたしそんなこと頼んでない。
モデルになりたいなんて一言もいっていない。