笑顔のキミを


「だってナナちゃん可愛いし、スタイルいいし、中学生にしては大人びてるし、絶対モデル向いてると思って!」


それはあなたの勝手な意見でしょ?

そう思ってイライラしたけれど、どうせ落ちるだろうしいいやって思ってた。




「ナナちゃん!!合格だって!」

「・・・」

だから、そういわれたときは言葉がでなかった。

嬉しさもなければ怒りもなければ悲しみもない。

本当にいっちゃえば無。


ただそれなのに結局モデルとして活動しようと思ったのは、きっと咲良がうらやましいと思っていたから。
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