溺愛しすぎじゃないですか?~御曹司の初恋~
Side大輝
やっと李子の彼氏になれたのに仕事が全然休めない。
しかも沖縄に行けって急に言われるし。
父親はSANグループのトップである。いわゆる俺は御曹司。
でもまあ親父の跡を継ぐのは五歳上の兄貴だが、俺も兄貴の右腕になれるよう大学卒業後SANグループで働いている。
そして親父の決定で二年毎に部署を変わり勉強をする事になった。
最初の二年はホテル部門。一般社員と同じ体制で働いているから夜勤もあった。
付き合ってた彼女には悪いが『会いたい』と言われても夜勤があるからと言えば諦めてくれたので丁度よかった。三年目からは本社の営業部に配属になった。おかげで夜勤は無くなり基本週休二日の勤務になったが、今回のような急な出張も増えた。
今はまだ国内営業部だから長くても一週間くらいで帰れるが、これが国際営業部になったら海外に出張で二週間とかざらにありそうで今から憂鬱だ。
仕事は好きだ、でもそんなに李子と会えない日が続くと俺耐えれるかな。
一人沖縄のホテルの部屋にいるとそんな事ばかり考えてしまう。
ああ、李子に会いたい。
ようやく三週間ぶりに李子に会えた。今日は初デートだ。
しかも外泊許可まで出て、俺の願った通りの展開で顔が緩みっぱなしだ。
映画を観終え、ずっと前から李子に自分が選んだ服を着せるのが夢だった。
それを今日叶える。
目を付けていたショップに李子を連れて行き、戸惑いを隠せない彼女に何着か試着をさせた。似合うと思っていても実際着てみると違うもんだ。五着試着したうちの三着を買う事にした。李子が着替えをしている間に会計を済ませた。すると店を出たところで急に李子が怒りだした。
「先輩!ちょっとこっち来てください!」
繋がれた手をグイグイ引っ張っぱられ、従業員入口がある通路でまさかの壁ドン!
「困ります。そんなにいっぱい、しかもあのブランド私からしたら高いし。」
「俺からのプレゼントだから値段は気にしなくていいよ。」
と言っても誕生日でもなんでもないのに、こんなに買ってもらえないから自分で払うと言う。
今までの彼女たちなら『ラッキー』くらいの軽いノリで喜んでいたのに。
いや、それどころか逆におねだりしてたな。
やっぱり李子はいい。
でも相変わらず俺の事を『先輩』と呼ぶのはダメだな。お仕置き決定だな。
「今日もずっと先輩って言いかけて言い直してたよね?しかもさっきからずっと先輩呼びだし。」
急に形勢逆転しうろたえだした李子の腰を引き寄せ唇を塞いだ。
そのまま従業員入口の扉が開く音がするまで離さなかった。
その後も楽しいデートで気分が良かったのに本屋に寄って李子から離れた数分の間に関根が現れ李子に言い寄ってやがる。
李子の手を引き車まで戻ったところで嫉妬心が爆発してバカな事を聞いてしまった。
「・・・李子、久しぶりに関根に会って戻りたいと思った?」
俺の言葉を聞き怒る李子。
しまったと思う反面、ちゃんと俺の事好きになってきてくれているのが嬉しくてしょうがない。
はあ、早くもっともっと俺の事好きにならないかな。
やっと李子の彼氏になれたのに仕事が全然休めない。
しかも沖縄に行けって急に言われるし。
父親はSANグループのトップである。いわゆる俺は御曹司。
でもまあ親父の跡を継ぐのは五歳上の兄貴だが、俺も兄貴の右腕になれるよう大学卒業後SANグループで働いている。
そして親父の決定で二年毎に部署を変わり勉強をする事になった。
最初の二年はホテル部門。一般社員と同じ体制で働いているから夜勤もあった。
付き合ってた彼女には悪いが『会いたい』と言われても夜勤があるからと言えば諦めてくれたので丁度よかった。三年目からは本社の営業部に配属になった。おかげで夜勤は無くなり基本週休二日の勤務になったが、今回のような急な出張も増えた。
今はまだ国内営業部だから長くても一週間くらいで帰れるが、これが国際営業部になったら海外に出張で二週間とかざらにありそうで今から憂鬱だ。
仕事は好きだ、でもそんなに李子と会えない日が続くと俺耐えれるかな。
一人沖縄のホテルの部屋にいるとそんな事ばかり考えてしまう。
ああ、李子に会いたい。
ようやく三週間ぶりに李子に会えた。今日は初デートだ。
しかも外泊許可まで出て、俺の願った通りの展開で顔が緩みっぱなしだ。
映画を観終え、ずっと前から李子に自分が選んだ服を着せるのが夢だった。
それを今日叶える。
目を付けていたショップに李子を連れて行き、戸惑いを隠せない彼女に何着か試着をさせた。似合うと思っていても実際着てみると違うもんだ。五着試着したうちの三着を買う事にした。李子が着替えをしている間に会計を済ませた。すると店を出たところで急に李子が怒りだした。
「先輩!ちょっとこっち来てください!」
繋がれた手をグイグイ引っ張っぱられ、従業員入口がある通路でまさかの壁ドン!
「困ります。そんなにいっぱい、しかもあのブランド私からしたら高いし。」
「俺からのプレゼントだから値段は気にしなくていいよ。」
と言っても誕生日でもなんでもないのに、こんなに買ってもらえないから自分で払うと言う。
今までの彼女たちなら『ラッキー』くらいの軽いノリで喜んでいたのに。
いや、それどころか逆におねだりしてたな。
やっぱり李子はいい。
でも相変わらず俺の事を『先輩』と呼ぶのはダメだな。お仕置き決定だな。
「今日もずっと先輩って言いかけて言い直してたよね?しかもさっきからずっと先輩呼びだし。」
急に形勢逆転しうろたえだした李子の腰を引き寄せ唇を塞いだ。
そのまま従業員入口の扉が開く音がするまで離さなかった。
その後も楽しいデートで気分が良かったのに本屋に寄って李子から離れた数分の間に関根が現れ李子に言い寄ってやがる。
李子の手を引き車まで戻ったところで嫉妬心が爆発してバカな事を聞いてしまった。
「・・・李子、久しぶりに関根に会って戻りたいと思った?」
俺の言葉を聞き怒る李子。
しまったと思う反面、ちゃんと俺の事好きになってきてくれているのが嬉しくてしょうがない。
はあ、早くもっともっと俺の事好きにならないかな。