溺愛しすぎじゃないですか?~御曹司の初恋~
4.一緒に住まない?
あれから大輝は出来るだけ車で通勤しているらしい。
『それって会社的に大丈夫なの?』と聞くと、上司にも理由を説明したから大丈夫とかるく返された。電車を利用する時も一応反対側から出て遠回りで帰っているという。
私もあれ以来、大輝の食生活が気になって平日一回と週末にご飯のストックを作りに行っている。
知らない間に私も絆されて今では大輝がいない日常が想像できなくなっちゃったな・・・。
今日は土曜日だが大輝は仕事が入り朝から横浜まで行っている。
『七時までには帰れるから家にいて』と昨日連絡があったのでお昼ご飯を家で済ませ、馴染みとなった駅前のスーパーで買い物を済ませ店を出た。
広瀬さんと会ってから数週間経っていたこともあり気を抜いていた。
あっ!っと気づいた時には広瀬さんにも気づかれた。
何気に買い忘れがあったかのように装い店内へとUターンし、中の物陰から様子を伺った。
目はあったが私の事など覚えてるはずが無い。
そう自分に言い聞かし落ち着きを取り戻そうとするが、自分だってあの日一瞬彼女に会っただけなのに覚えてるんだから彼女だって覚えていて当り前と考えがよぎり、なかなか落ち着きを取り戻せない。
どうしようか悩んでいるとスマホが着信を告げた。
「今、大丈夫?」
「・・・大丈夫くないかも・・・。」
そう伝えると大輝が慌てた声で『何があった!』と叫んでいた。
「ダイジョブ、ダイジョブ。今駅前のスーパーなんだけど買い物して外に出たら広瀬さんがいて、目があっちゃった。慌てて店内に戻ってきたんだけど、追いかけても来なかったし大丈夫。もう少し様子を見て帰るから。」
大輝もさすがにまだ駅周辺をうろついているとは思っていなかったのか『マジか!』って相当ビックリしていた。
私も大輝と話が出来たことで落ち着き、西口から出るコースを思い出した。
一度しか通った事の無いコースだけどスマホもあるし大丈夫だろう。
「西口からのコースで帰るよ。」
普段と違う道で帰る事に不安を抱き、タクシーを使えと言う彼を何とか説得し『迷ったらいつでも連絡して。家に着いても連絡してよ。』と約束をしてスーパーを後にすることにした。
店を出る時にナビをセットし、辺りに彼女がいないかチェック。
よし!以前通った時の風景を思い出しながら三十分ほどかかってマンションにたどり着いた。
『ふーっ。』食材を冷蔵庫にしまいソファーに腰を下ろしてやっと一息ついた。
【今さっき家に着いたよ。】
メッセージを送ると直ぐに電話が鳴った。
「はーい。」
「無事着いて良かった。三十分は経つのに連絡無かったから心配した。」
「んー、ちょっと迷った。一本違う道に入っちゃって。」
「六時過ぎには帰れるから。もう外ウロウロしちゃダメだよ。」
「うん。分かった。大輝も気を付けて帰って来てね。お仕事頑張ってね。」
電話を切り時計を見ると四時前。
なんか疲れちゃったから休んでたいけど、このままソファーにいたら寝ちゃいそう。『よっこらしょ』オバくさい声をかけながら立ち上がりキッチンへ向かった。
「今日の夕飯はチキンのトマト煮、サーモンサラダ、それと―――」
一人ブツブツ言いながらスマホで音楽を聴きつつ夕飯と二日分の作り置きおかずを作ってタッパに詰めた。
「よし、出来あがりー。大輝が帰って来るまでちょっと休憩。」
五時半には出来上がりコーヒーを持ってソファーに座って・・・。
あれ?その後の記憶がない。
『それって会社的に大丈夫なの?』と聞くと、上司にも理由を説明したから大丈夫とかるく返された。電車を利用する時も一応反対側から出て遠回りで帰っているという。
私もあれ以来、大輝の食生活が気になって平日一回と週末にご飯のストックを作りに行っている。
知らない間に私も絆されて今では大輝がいない日常が想像できなくなっちゃったな・・・。
今日は土曜日だが大輝は仕事が入り朝から横浜まで行っている。
『七時までには帰れるから家にいて』と昨日連絡があったのでお昼ご飯を家で済ませ、馴染みとなった駅前のスーパーで買い物を済ませ店を出た。
広瀬さんと会ってから数週間経っていたこともあり気を抜いていた。
あっ!っと気づいた時には広瀬さんにも気づかれた。
何気に買い忘れがあったかのように装い店内へとUターンし、中の物陰から様子を伺った。
目はあったが私の事など覚えてるはずが無い。
そう自分に言い聞かし落ち着きを取り戻そうとするが、自分だってあの日一瞬彼女に会っただけなのに覚えてるんだから彼女だって覚えていて当り前と考えがよぎり、なかなか落ち着きを取り戻せない。
どうしようか悩んでいるとスマホが着信を告げた。
「今、大丈夫?」
「・・・大丈夫くないかも・・・。」
そう伝えると大輝が慌てた声で『何があった!』と叫んでいた。
「ダイジョブ、ダイジョブ。今駅前のスーパーなんだけど買い物して外に出たら広瀬さんがいて、目があっちゃった。慌てて店内に戻ってきたんだけど、追いかけても来なかったし大丈夫。もう少し様子を見て帰るから。」
大輝もさすがにまだ駅周辺をうろついているとは思っていなかったのか『マジか!』って相当ビックリしていた。
私も大輝と話が出来たことで落ち着き、西口から出るコースを思い出した。
一度しか通った事の無いコースだけどスマホもあるし大丈夫だろう。
「西口からのコースで帰るよ。」
普段と違う道で帰る事に不安を抱き、タクシーを使えと言う彼を何とか説得し『迷ったらいつでも連絡して。家に着いても連絡してよ。』と約束をしてスーパーを後にすることにした。
店を出る時にナビをセットし、辺りに彼女がいないかチェック。
よし!以前通った時の風景を思い出しながら三十分ほどかかってマンションにたどり着いた。
『ふーっ。』食材を冷蔵庫にしまいソファーに腰を下ろしてやっと一息ついた。
【今さっき家に着いたよ。】
メッセージを送ると直ぐに電話が鳴った。
「はーい。」
「無事着いて良かった。三十分は経つのに連絡無かったから心配した。」
「んー、ちょっと迷った。一本違う道に入っちゃって。」
「六時過ぎには帰れるから。もう外ウロウロしちゃダメだよ。」
「うん。分かった。大輝も気を付けて帰って来てね。お仕事頑張ってね。」
電話を切り時計を見ると四時前。
なんか疲れちゃったから休んでたいけど、このままソファーにいたら寝ちゃいそう。『よっこらしょ』オバくさい声をかけながら立ち上がりキッチンへ向かった。
「今日の夕飯はチキンのトマト煮、サーモンサラダ、それと―――」
一人ブツブツ言いながらスマホで音楽を聴きつつ夕飯と二日分の作り置きおかずを作ってタッパに詰めた。
「よし、出来あがりー。大輝が帰って来るまでちょっと休憩。」
五時半には出来上がりコーヒーを持ってソファーに座って・・・。
あれ?その後の記憶がない。