溺愛しすぎじゃないですか?~御曹司の初恋~
李子の内定祝いをした翌週、仕事場に内藤さんから電話があった。
「仕事場に連絡入れて悪いね。」
「いえ。」
何が目的で俺の配属先まで調べ連絡を取ってきたのか・・・。
「一度、二人で話出来ないかな?李子ちゃんのことで。」
「李子ですか?」
「そう。同棲するにあたって君に確認したい事がある。」
何を確認したいのか何となくわかった。
「わかりました。いつがいいですか?」
内藤さんと俺はこの週末の金曜日に会う事になった。
「確認なんだが君はSANグループの風間社長の息子さんで間違いないかな?」
「はい。」
「李子ちゃんはその事を知っているのかな?」
「いえ、知らないと思います。俺がSANグループで働いているのは知ってますが。」
「やっぱり、そうか。伝える気は?」
そう言い少し考え込んだ内藤さん。
なぜ李子に息子である事を話していない事が気にかかるのだろう。
俺がSANグループの社長の息子だとしても親父の跡を継ぐのは五歳上の兄だ。
俺も将来は上層部に入って兄を補佐していくつもりだが・・・。
「あの、それが何故気になるのですか?」
「同棲をね、してから李子ちゃんが悲しむのはね。」
だから何故、李子が悲しむ事が前提なんだ。
少し苛立ちを覚えたが、その後続けられた内藤さんの話に俺は目を見開き何も返せなくなってしまった。
「その様子だと君も初耳だったみたいだね。僕も先日のパーティーで他の方にチラッとそんな話をされていたのを聞いただけだから、どこまで信ぴょう性があるのか分からないけどね。」
その後も何か話をしていたがほとんど頭に残っていなかった。
内藤さんの話が本当か両親に確認するか、もし本当で勝手に話を進められても困る。
親父にそう言う思惑があるのなら俺に伺いを立ててから話を進めるだろう。
そう思いわざわざ自分から確認する事は辞めた。
これが後々、李子を苦しめる事になるとは思いもせず・・・。
「仕事場に連絡入れて悪いね。」
「いえ。」
何が目的で俺の配属先まで調べ連絡を取ってきたのか・・・。
「一度、二人で話出来ないかな?李子ちゃんのことで。」
「李子ですか?」
「そう。同棲するにあたって君に確認したい事がある。」
何を確認したいのか何となくわかった。
「わかりました。いつがいいですか?」
内藤さんと俺はこの週末の金曜日に会う事になった。
「確認なんだが君はSANグループの風間社長の息子さんで間違いないかな?」
「はい。」
「李子ちゃんはその事を知っているのかな?」
「いえ、知らないと思います。俺がSANグループで働いているのは知ってますが。」
「やっぱり、そうか。伝える気は?」
そう言い少し考え込んだ内藤さん。
なぜ李子に息子である事を話していない事が気にかかるのだろう。
俺がSANグループの社長の息子だとしても親父の跡を継ぐのは五歳上の兄だ。
俺も将来は上層部に入って兄を補佐していくつもりだが・・・。
「あの、それが何故気になるのですか?」
「同棲をね、してから李子ちゃんが悲しむのはね。」
だから何故、李子が悲しむ事が前提なんだ。
少し苛立ちを覚えたが、その後続けられた内藤さんの話に俺は目を見開き何も返せなくなってしまった。
「その様子だと君も初耳だったみたいだね。僕も先日のパーティーで他の方にチラッとそんな話をされていたのを聞いただけだから、どこまで信ぴょう性があるのか分からないけどね。」
その後も何か話をしていたがほとんど頭に残っていなかった。
内藤さんの話が本当か両親に確認するか、もし本当で勝手に話を進められても困る。
親父にそう言う思惑があるのなら俺に伺いを立ててから話を進めるだろう。
そう思いわざわざ自分から確認する事は辞めた。
これが後々、李子を苦しめる事になるとは思いもせず・・・。