溺愛しすぎじゃないですか?~御曹司の初恋~
6.婚約者登場?
無事グアムからも帰って来て卒業式に出席して・・・、気がつけばもう五月。
しかも新社会人になってもう一ヶ月が経とうとしている。
お母さーん、四月は死ぬほど長いんじゃなかったの?
ムッチャ早く過ぎてったよ!
私の勤めだした花巻出版社は基本土日祝が休みだ。
四月の間は新入社員で全く使い物にならないからだろうか、イベントで他の社員が出勤しててもお休みだったが、ゴールデンウィーク前半のイベントには出勤する事になった。
イベントの取材とお手伝い。私はもっぱら後方のお手伝い担当。
「李子ちゃん!ワゴンに容器セットあるから取って来てくれない?」
「李子ちゃん、この風船を小さい子にあげてきて!」
「李子ちゃん、代表の鳳さん探してきて!」
こんな感じだ・・・。
片付けも終え、家に帰ると疲れ切って何もする気がおこらない。
だって朝五時起きで一日中動き回ってたんだもん。
大輝も今日は出勤していてまだ帰ってない。ラインしとこ・・・。
【大輝ごめん。つかれきってご飯作れない。何か食べて来てくれる?】
本当ならもう一歩も動きたくないがメッセージをうってシャワーを浴びに行く。
五月とは言え三十度近くの気温になったため汗だくになって気持ち悪い。
早くさっぱりしたい。荷物を椅子に置き、浴室へ直行した。
「はーっ、すっきりした。」
シャワーを浴び終わり炭酸水片手にソファーへ寝転がる。
ん?いつも直ぐに返事が来るのに大輝から返事が来ないなー。
まあ既読にはなってるから分かってるかな?
そして疲れっきっていた私はそのまま睡魔に負け眠ってしまった。
なんかいい匂い。
「李子―、ご飯来たよ、起きて!」
大輝?
まだ重い目を開けるとシャワーを浴びた後なのか髪は濡れていて肩にタオルをかけた大輝がいた。
ゆっくり起き上がり、いい匂いがするテーブルの方を見るとパエリアにフライドチキンにサラダが並んでいた。
「李子が寝てる間にデリバリー頼んどいた。俺もお腹空いたし食べよ。」
時計を見ると九時前。
「大輝、ありがと。ごめんね、ご飯作れなくて。」
「いいよ。李子も仕事してるんだから、毎日作らなきゃって頑張らないでも。疲れた時は外食でもいいし、コンビニ弁当でもデリバリーでもなんでも。」
その気持ちが嬉しくて大輝に抱きついた。
「李子―。抱きついてくれるの嬉しいけど、早く離れないとご飯の前に李子を食べる事になるけどいい?」
「ダメ!お腹空いた!私は・・・・後でね・・・。」
この一言が余計だった。
『そんな事言われたらムリ!我慢できない!』とご飯より先に、私を頂かれちゃいました。結局ご飯を食べれたのは日付が変わる少し前、冷めきったチキンとパエリアをレンジで温め直して・・・。
しかも新社会人になってもう一ヶ月が経とうとしている。
お母さーん、四月は死ぬほど長いんじゃなかったの?
ムッチャ早く過ぎてったよ!
私の勤めだした花巻出版社は基本土日祝が休みだ。
四月の間は新入社員で全く使い物にならないからだろうか、イベントで他の社員が出勤しててもお休みだったが、ゴールデンウィーク前半のイベントには出勤する事になった。
イベントの取材とお手伝い。私はもっぱら後方のお手伝い担当。
「李子ちゃん!ワゴンに容器セットあるから取って来てくれない?」
「李子ちゃん、この風船を小さい子にあげてきて!」
「李子ちゃん、代表の鳳さん探してきて!」
こんな感じだ・・・。
片付けも終え、家に帰ると疲れ切って何もする気がおこらない。
だって朝五時起きで一日中動き回ってたんだもん。
大輝も今日は出勤していてまだ帰ってない。ラインしとこ・・・。
【大輝ごめん。つかれきってご飯作れない。何か食べて来てくれる?】
本当ならもう一歩も動きたくないがメッセージをうってシャワーを浴びに行く。
五月とは言え三十度近くの気温になったため汗だくになって気持ち悪い。
早くさっぱりしたい。荷物を椅子に置き、浴室へ直行した。
「はーっ、すっきりした。」
シャワーを浴び終わり炭酸水片手にソファーへ寝転がる。
ん?いつも直ぐに返事が来るのに大輝から返事が来ないなー。
まあ既読にはなってるから分かってるかな?
そして疲れっきっていた私はそのまま睡魔に負け眠ってしまった。
なんかいい匂い。
「李子―、ご飯来たよ、起きて!」
大輝?
まだ重い目を開けるとシャワーを浴びた後なのか髪は濡れていて肩にタオルをかけた大輝がいた。
ゆっくり起き上がり、いい匂いがするテーブルの方を見るとパエリアにフライドチキンにサラダが並んでいた。
「李子が寝てる間にデリバリー頼んどいた。俺もお腹空いたし食べよ。」
時計を見ると九時前。
「大輝、ありがと。ごめんね、ご飯作れなくて。」
「いいよ。李子も仕事してるんだから、毎日作らなきゃって頑張らないでも。疲れた時は外食でもいいし、コンビニ弁当でもデリバリーでもなんでも。」
その気持ちが嬉しくて大輝に抱きついた。
「李子―。抱きついてくれるの嬉しいけど、早く離れないとご飯の前に李子を食べる事になるけどいい?」
「ダメ!お腹空いた!私は・・・・後でね・・・。」
この一言が余計だった。
『そんな事言われたらムリ!我慢できない!』とご飯より先に、私を頂かれちゃいました。結局ご飯を食べれたのは日付が変わる少し前、冷めきったチキンとパエリアをレンジで温め直して・・・。